CFR Class 60
Class 60 は 1959–1981年に製造された。ルーマニアで最初の電気式ディーゼル機関車である。
Rolling stock of the Romanian Railways – Wikipedia
ルーマニアの非電化枝線ではまぁまぁ走っているが、これまで筆者は3か所で撮った。(うち1回はハンガリー)
モルドバ国境近くで撮影
2023年10月5日、たまたまIASIに行ったので、ついでに撮影した。
場所はトラムTUTORA 電停からさらに東へ2~3KMの踏切である。
見た目がかわいい。
当区間は1435mmと1510mmの4線軌道となっている!1435mmは今Class60が走っている列車から見て右側のレール、1510mmは左側のレールだ。
IASI Socola行きの魔改造D1は列車から見て左の線路を通る。ブカレスト行夜行は台車履き替えがUngheniで行われるため列車から見て右側を通る。
秋田のように片側を共通化するのではなく、個別でレールがある。(75mmしか差が無いので共通化できないのかもしれない)
ルーマニア~モルドバ国際列車の図
ルーマニア~モルドバの国際列車は3種類ある。
- ブカレスト-キシナウ 夜行寝台
- キシナウ-Iasi (socola)
- Ungheni – Iasi (メイン駅)
1は1435mm-1510mmの有名な台車履き替え列車だ。Ungheni(MD)で行われる。
2はモルドバ国鉄運行の普通国際列車。D1の魔改造で運行される。(1510mmのレールがルーマニア領内のIasi Socolaまで敷設されている。)
2は、夏ごろは1日2往復あったのだが、最近CFMのサイトを見たら1日1本に減便されていた。利用する時は注意して欲しい。
今回撮影した3は超マイナー列車で、ルーマニア国鉄運行、Iasi (中央の方)からUngheni(MD)まで1435mmのレールの上を走る。
これがClass 60による牽引で渋いのだ!!
ウンゲニ(MD)
2023/10/5の早朝にはたまたまウンゲニ(MD)に居たので、撮影した。
ところで、ウンゲニ駅前のホテルがある。名前はVila Verdde。ベッド2つで650レイ、約35€、5000円程度で高くはないが一人でも同じ値段。筆者は友人と宿泊した。内装は結構綺麗。
電話予約可能(ルーマニア語かロシア語)
フロントの初老のオッサンはロシア語可能(逆に言うと英語厳しい)で、ソ連時代極東(場所は忘れたがウラジオだかサハリンかシベリア)に兵役で行ったことがあると言う。
Ungheniを早朝発車するルーマニア国鉄運行の国際客レ。
国際列車が1両であり世界一ショボい国際列車なのではないか。
クロスしているところは1510mmと1435mmだ。7.5cmと差が少ないので写真だと分かりづらい。現地で見てもほとんど分からない。
ウンゲニ駅
ウンゲニは駅が2つあり、
- 近郊駅:夜着朝発の原型D1で走るキシナウ-ウンゲニが発着する
- 長距離駅:その他国際列車
場所が違うので注意して欲しい。
キシナウ-ヤシ Socola の国際列車は、乗りとおす場合は車内で国境審査がある。しかし、当駅から乗車/下車する場合は、駅舎内での国境審査となる。
列車発着時間が近づくとモルドバ警察が出てきて、あまりしつこく駅舎を撮っていると英語で怒られた。威圧的では無かったが。
列車をまとめると、
2は便利だが旅情ゼロ。
1の夜行列車はビュッフェつきで素晴らしい。
逆張りオタクは3に乗ることをお勧めする。
(1)の夜行 おすすめ
1の例。2022年以降、TE33で牽引することが多い。片割れTE10はかつてモルドバの風物詩だった。
ブルトレ解体残念です… pic.twitter.com/thWALAZcZ5
— 石器時代 (@NsaYamamoto) November 29, 2022
Class 60をその他で撮影
Class 60 はその他2か所で撮った。
コンスタンツァ
マラハ78狙いだったが Class60がドシドシ来た。
デブレツェン(ハンガリー)
黒塗装で渋い。貨物牽引で素晴らしい。